ヒストリカル・クラリネット奏者ヴィンチェンゾ・カザーレ(Vincenzo Casale) さん、ヒストリカル・クラリネット製作者のAsya Amosovaさんが来日されました。
4週連続で、インタビュー対談やDUOなどをシリーズにして、お送りさせていただきます。
【古楽器に魅せられた二人:「フェルディナンド・リース」リハーサル風景】
Rehearsal with Two Period Instrument Lovers: Ferdinand Ries
特別ゲスト:ヴィンチェンゾ・カザーレ
Featured Guest: Vincenzo Casale
音楽ドキュメタリー【Historical Clarinet × Fortepiano】ヒストリカル・クラリネット奏者ヴィンチェンゾ・カザーレ(Vincenzo Casale) さんとの再会
今回は渋谷松濤のタカギクラヴィアさんに場所を移し、ヨハン・クレーマー(Johann Krämer)製作のフォルテピアノを初めて使わせていただき、久しぶりの再会をベートーヴェンの弟子であるフェルディナンド・リースの作品でお祝いしました。
ヴィンチェンゾさんは管楽器の美しさ、特に息の回し方、フレーズひとつひとつをどう歌い込むのかをリハーサル最初から示してくださり、ピアニストにとっては本当に嬉しい感動に溢れていました。
今回のリハーサルでたくさんの気づきを得て、素直に感動している私、素の私を観ていただければ幸いです。
コラボ第2弾:Behind the Music Documentary:ピリオド楽器奏者たちが求める世界「不完全さを含めたリアル」【Historical Clarinet × Fortepiano】
音楽ドキュメンタリー2【Historical Clarinet × Fortepiano】「不完全さを含めたリアル」ピリオド楽器奏者たちが求める世界
:ヒストリカル・クラリネット奏者ヴィンチェンゾ・カザーレさんへのインタビュー
ヒストリカル・クラリネットプレイヤーのヴィンチェンゾ・カザーレさんとの第2弾は、初日のリハーサル直後に行なわれたインタビューをお届けいたします。
ヴィンチェンゾさんが何故、ヒストリカル・クラリネットに生涯を捧げることになったのか。
こういう繊細な楽器を選んだ方ならではの冒険心、探究心、そして「【リスクを選ぶ】チャンレンジングな生き方」について語っていただき、私の人生の中でも改めて大事なことを再確認できた素晴らしい時間でした。
コラボ第3弾:【Historical Clarinet × Fortepiano】Gute Nacht aus “Winterreise”【Franz Schubert】シューベルト『冬の旅』より「おやすみ」
【Franz Schubert】Gute Nacht aus “Winterreise” 【Historical Clarinet × Fortepiano】
シューベルト作曲『冬の旅』より「おやすみ」(クラリネットとピアノバージョン)
ヒストリカル・クラリネット:ヴィンチェンゾ・カザーレ
フォルテピアノ:丹野めぐみ
1825年製、ウィーンの名工、クレーマーが作ったフォルテピアノ(タカギクラヴィア所蔵)で
ヴィンチェンゾさんの奏でるメロディーに彩りを添えました。
繰り返されるメロディーの中に溶け合う音と音、呼吸と呼吸、普段は歌曲で聴くこの名曲も、また一味違った奥深さを感じていただけると思います。
クラリネットの方にとっても、「このようにシューベルトの歌曲と戯れて、よくアンコールなどで演奏するんだよ」と教えてくださったヴィンチェンゾさん。
その独特な間合いをお楽しみいただけたら嬉しいです♪
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使用楽器:ヨハン・クレーマー(Johann Krämer)製作フォルテピアノ(1825年ウィーン、80鍵、4本ペダル、430Hz) [タカギクラヴィア(株)所蔵]
「ヒストリカル・クラリネット奏者ヴィンチェンゾさん」 x「 ヒストリカル・クラリネット製作者アーシャさん」にインタビューを行ないました。
「何故、ヒストリカルな楽器にここまで惚れ込み魅力されるのか?」
元々、ロシアとベルギーでフルーティストとして活躍されていたアーシャさん。
今は完全にキャリアを変えて楽器製作者として活動されています。
「自分が命を吹き込んだ楽器を他の人が吹いてくれる」「それが嬉しい」と満面の笑みで語られたアーシャさん
そこにエゴはなく、楽器を創る喜びに満ちた表情をされていました。
またヴィンチェンゾさんのおっしゃった「バッハからドビュッシーまで吹くには、60種のクラリネットが必要だ」というのには度肝を抜かれました。
音楽家同志でも知らないことは山ほどあり、また、このような機会にシェアできたことは、私としても本当に思い出に残る素晴らしい時間でした♪
4回にわたってヴィンチェンゾさんとの動画をお届けしてきましたが、今回が《シリーズ最終回》となります。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。